高級精肉店直営の洋食レストラン
「はり重大宝寺店」
老舗の風格ある店構え
心斎橋の街に通称アメ村と親しまれる一角があり、多くの若者で賑わいます。最近は修学旅行で訪れる学生も多いとか。すっかり大阪の顔になりました。大型ショッピングビルから小さな古着屋まで軒を連ねる界隈に、趣きの異なった店があります。それが「はり重大宝寺店」です。純和風の塀からうかがえるのは手入れの行き届いた庭。少々敷居が高く感じられる1階とはうって変わって、階段を上れば気楽な洋食レストランになっています。
はり重大宝寺店は、道頓堀にある高級精肉店「はり重」の直営です。老舗の風格ある店構えを一歩入ればアットホームな雰囲気があふれます。常連らしい紳士、上品な老夫婦、昼食時にはスーツ姿のサラリーマン、個性的なファッションの若者など。ひとつの店内でこれだけ幅広い年代の人々が食事をとるのも、ここではごく日常的な光景です。アメ村にあるとはいえ、それはメニューの人気を象徴して、といえるでしょう。上質の国産牛を惜し気もなく使用した料理は、高級精肉店直営だからこそ可能なこと。ボリューム・価格にも表れます。また、ビーフカツやエビフライの見事な食感。そこに長年守られ続けたコクのあるカレールウが絡めば、まさに頬が落ちようというもの。誰もが愛する絶品の洋食が、幅広い年代を魅了するのです。
戦前にさかのぼる創業の歴史
はり重の創業は戦前にまでさかのぼります。先代が創業した地は新世界。現在も大阪の風情あふれる新世界ですが、当時は大阪一活気のある街でした。自慢の牛肉の味をさらにおいしく提供したいという思いから、ビーフカツやカレーなど今と変わらぬメニューで営業していたそうです。高級な肉を味わえるだけでなく、当時はまだ珍しかった洋食。それはもう市民にとってはご馳走だったことでしょう。
重大宝寺店が誕生へ
戦後、現在地にはり重大宝寺店が誕生。もちろん、今のような繁華街ではなく、アメ村の姿形もなかった頃のことです。「当時は小さな商店が数軒並んでいるくらいでした。まさか、こんな若者が集まる街になるなんて、誰も想像しませんでしたよ」と話してくれたのは、二代目となる現在のご主人。「時代が変わり町並みも変わり、若い人が来店するのも多くなりました。けれど、話をしてみるとこれが意外に良い子だったりするんですよ(笑)。若い人から年配の方までに満足してもらい、『また来たいな』と思ってもらえれば幸せです」。笑顔が優しいご主人の言葉に、これからも守られるであろう老舗のこころを感じます。
住所/大阪市中央区西心斎橋1-9-29電話/06-6243-0510
OSAKA-INFOによる詳細