大阪の味

大阪の味と一口に言っても、いろいろあります。ないものの方が少ないかもといえます。ここでは、「大阪の老舗」「大阪モダン」「大阪B級グルメ」「なにわの食材へのこだわり」「銘酒」「菓子」の6つのカテゴリーに分けて、大阪選りすぐりの名店をご紹介します。

老舗の味
何代にも渡って守られてきた老舗の味は、時代の新しい風を吹き込みつつ、私たちを裏切ることなく満足させてくれるものです。たとえば、あるウナギの老舗では、若き15代目が料理長の下、日々厳しい修行をしています。備長炭で丁寧に焼き上げる関西風の鰻の味は、鰻のこと、炭のこと、料理法などすべてを知らないと受け継げないからです。店の暖簾に恥じない味が、こうして受け継がれてきました。そんな店が大阪にはたくさんあります。
大阪モダン
文明開化で、大阪の街にも洋風でハイカラな近代文化が華開きました。着物を着ていた人々は、洋服を着るようになり、心斎橋をおしゃれして闊歩する「心ブラ」がステイタスな時代。もちろん食文化も多様になりました。カレーにシチウにハンバーグ、アイスクリームにパン、ケーキなど、洋風な食のスタイルが生まれました。「珍しいもの、新しいもの」は、今も「大阪の味」として進化しながら息づいています。
B級グルメ
街の路地を曲がると、家の軒先をちょっと改造したたこ焼き屋さんがあったり、お好み焼き屋さんがあったりするのが大阪です。その味は、「街の味」でもあり、ちょっぴり「おかあちゃんの味」でもあります。他にも、どて焼き、串揚げなど、気軽に手早く食べられる。お小遣いでまかなえる値段。おかずにもおやつにもなる食べ物。安いけど、ないと困る味。それが大阪の「B級」の「グルメ」です。
伝統食材へのこだわり
食に厳しい大阪人に答えるべく作られてきた野菜は、四季を通じて種類が多いのが特徴です。山間部では、椎茸や竹の子、栗など。平野部では、ごぼうや大根、キャベツ、玉ねぎ、トマト、ナス、砂地で採れるサツマイモ、沼地では里芋らやレンコン……といった具合です。春菊など全国屈指という生産量のものも多くあります。また、紀伊水道から瀬戸内にかけて、鰹にカレイ、マグロ、タイ、エビ、イカ、蛸、など多種多彩の海の幸にも恵まれています。流通の便がよくなったとは言え、近隣で収穫される食材は、味も人気も高いです。最近では、100年以上も前からつくられてきた「なにわの伝統野菜」も復活され、ますます大阪産の野菜が注目されています。大阪の地の味をぜひ楽しんでください。
銘酒
大阪平野を取り囲む山々は、実はおいしい水の源です。この山々から湧き出す水は、軟水で甘く美しい味がします。そしてこの水は、大阪の銘酒の数々を生み続けています。池田や能勢、高槻、交野、河内など、大阪各地で沢山の蔵元たちが、長い伝統を守って地酒を造り続けてきました。そうそう、日本で初めて国産ウイスキーが誕生したのも、島本町の「水」があったからなんですよ。ふくよかで豊かな味の大阪のお酒は、日本酒、洋酒問わず、多くのファンに愛されています。
菓子
饅頭、干菓子、餅、飴、あられ、アイスクリーム、カステラ、ケーキにチョコレートなど、大阪には、誇れるお菓子が数々あります。材料から作り方やデザインなど、こだわりあるお菓子を厳選してご紹介。秀吉の時代から作り続けている酒饅頭や、1個食べると10年寿命が延びるといわれる亀の形の饅頭、大正モダンな手作りアイスなど、「大阪」を感じるお菓子たちです。